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ラニーニャ発生で消費はどうなる?――天候と景気の不思議な相関関係:景気探検(3/3 ページ)
日銀短観の内容は、発表時の日銀がある日本橋本石町の天気と相関性が高いようだ。また、ラニーニャ現象の発生は景気にどう影響するのか?
頑張るヒロインを応援している視聴者が多いことから、ジンクス上、先行きの景気上向きが期待される。6月半ばに視聴率が20%台を2週連続して割り込んだことはやや気懸りだったが、6月最終週で20%台に盛り返し一時的な落ち込みにとどまったようだ。
ラニーニャ現象が発生したことで今夏は暑い夏になりそうだ。夏物商品への需要は高まろう。今年は梅雨入りが遅かったが、梅雨明けは早めか平年並みになりそうだ。
過去56年間、関東甲信地方で梅雨入りが平年より遅く梅雨明けが平年より早かったケースは18回。そのうち梅雨の時期が景気の拡張局面だった確率は78%だ。56年間平均で梅雨の時期が拡張局面だった確率64%と比べると、梅雨が短いほど景気が良いことが多そうだ。
このように今年は天候が夏の消費のサポート要因となる可能性が大きい。
今年6月で日清戦争好況の64カ月(非公式記録)を上回る65カ月の景気の拡張期間の新記録を達成した模様だ。足もとの経済指標や身近なデータからみると先行きももたつく局面はあっても緩やかな拡大を続けそうだ。
たくもり・あきよし
「景気ウォッチャー調査研究会」委員。過去に「動向把握早期化委員会」委員、「景気動向指数の改善に関する調査研究会」委員などを歴任。著書は「ジンクスで読む日本経済」(東洋経済新報社)など。
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