デジタル文書の作成・管理を便利にする2つの新製品、アンテナハウス
アンテナハウスはPDF文書に電子署名を付与するモジュールとXMLの組版ソフトの2つの新製品を発売した。
アンテナハウスは8月7日、PDF文書に電子署名を付与する「PDF電子署名モジュール V1.0」およびXSL組版ソフトウェアの最新版となる「Antenna House XSL Formatter V4.2」を発売した。
PDF電子署名モジュール V1.0は、AdobeのPDF最新仕様「PDF 1.7」に対応する。国際標準化機構(ISO)では、PDF 1.7をベースにした電子文書に関する規格「ISO 32000」の標準化を進めており、電子署名の取り扱いについても、標準規格化がなされる見込みだ。
同社の小林徳滋代表取締役は、「電子署名は古くから存在しているが、本格的に利用され始めたのは近年になってから。今後は標準規格になるとみられることから、電子署名の利用がますます活発になるだろう」と、PDF電子署名モジュール V1.0製品化の理由を説明した。
PDF電子署名モジュール V1.0は、.NETやJava、C++で作成されたプログラムに組み込むことができ、Acrobat以外のアプリケーションからでもPDFデータに電子署名を付与したり、PDFに付与された電子署名の検証を行う。PDFの変更履歴や版の管理のほか、Acrobat 8の「MDP(Modification Detection and Prevention)署名」を利用したPDFの変更制限、タイムスタンプを利用したPDFの時刻証明などを行うことができる。
GUIによる設定プログラムも用意され、電子署名の種類や表示位置、表示デザイン、MDP署名、タイムスタンプの有無、認証方法(IDとパスワード)などの設定が行える。
製品価格は、サーバライセンス版が52万5000円(税込み)、システムやソリューション開発用のデベロッパーライセンス版が21万円(同)。タイムスタンプはPFUのタイムスタンプを利用するオプションサービスで、サーバライセンスが15万円(税別)、デベロッパーライセンスが6万円となっている。
XSL Formatterは、書籍やマニュアルなどのレイアウトを指定するXSL-FO言語で作成されたドキュメントをPDFやSVGなどに出力するためのソフトウェア。V4.2では、16ビットのUnicodeでは表現できない文字やヒンズー語などへの対応のほか、PDF電子署名モジュール V1.0との連携による電子署名への対応、数字書式の拡張、「align」タグなどを利用したレイアウト指定などが行えるようになった。
製品価格は、Windows、Solaris、Linux、Macintosh、HP-UX、AIXの各環境に対応したサーバライセンス版が52万5000円(税込み)、デベロッパーライセンス版が21万円(同)、Windows環境のみに対応するスタンドアロンライセンス版が12万6000円(同)となっている。
関連記事
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.