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Citrix、XenSourceを買収――仮想化市場へ参入
買収により、Citrixはアクセスインフラ事業を強化するとともに、サーバ/デスクトップ仮想化市場へと事業範囲を拡大する。
米Citrix Systemsは8月15日、仮想化ベンダーの米XenSourceの買収で合意に達したと発表した。買収金額は約5億ドル。買収取引は、第4四半期に完了する見通し。
XenSourceは、オープンソースの仮想化ソフト「Xen」の開発チームが設立、運営している企業で、Xenをベースとした企業向けの仮想化インフラの開発を行っている。XenSourceの買収によりCitrixは、アプリケーションデリバリーインフラ事業を拡充するとともに、新たにサーバおよびデスクトップ仮想化市場に参入。Citrixでは、この買収が、顧客層、技術、販売チャンネルなどの面で著しい相乗効果をもたらすとしている。両社はそれぞれ米Microsoftと提携関係にあるが、今回の買収により、提携およびWindowsプラットフォームへのコミットメントを強化することになると同社は述べている。
買収に伴いCitrixは、XenSourceの従業員および製品をコアとして、仮想化関連の新部門を設立。XenSourceのピーター・レバインCEOが同部門を率い、Citrixのマーク・テンプルトンCEOに直属する。また、今後もXenオープンソースコミュニティーへのサポートの維持・拡充に努めるとしている。
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