アジレント、モバイルWiMAXの測定用製品がMIMOとWave 2に対応
アジレント・テクノロジーは、モバイルWiMAX向けの測定用製品をMIMO、Wave 2に対応させると発表した。
アジレント・テクノロジーは8月22日、ベクトル信号解析および信号発生器、Mobile WiMAXテストセットの3製品を、WiMAX Forumの「Wave 2システム プロファイル」試験に対応させると発表した。
Wave 2システム プロファイルには、MIMO(Multiple Input Multiple Output)やビームフォーミングなどの高速化、周波数効率を高める技術に関する仕様が記載されている。信号解析や信号発生、呼接続状態などのツールをWave 2プロファイルに対応させることで、モバイルWiMAXに必要なテスト環境を提供するという。
信号解析の「Agilent 89601A VSA」と信号発生器の「Agilent N7615Bシグナルスタジオ」では、ともにWave 2システムプロファイルに対応した物理層レベルで信号発生と解析を行えるようになる。
特にN7615Bでは、MIMOのフェージング状態を再現した波形を発生できるため、フェージング用のハードウェアやソフトウェアを追加することなくMIMO受信機の試験が可能になるという。
Mobile WiMAXテストセットのAgilent E6651Aは、WiMAX基地局のエミュレーションやIPトラフィックのサポート、呼接続した状態でのRFパラメータ測定などの機能を単体測定器に統合した業界初の製品。これにより機器単体でアップリンク信号の測定を行え、機能拡張によってダウンリンクや時空間符号化(STC)、空間多重(SM)などのMIMOのアンテナ技術を利用した信号測定に対応する。
同社では、今回のソリューションに関する無料セミナーを、9月10日にニッセイ新大阪ビル(大阪市淀川区)、9月13日にパシフィコ横浜会議センター(横浜市西区)でそれぞれ開催する。
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