ジャスト、3階層で防御するKaspersky最新版を発表
ジャストシステムは、総合セキュリティソフトとアンチウイルスソフトの新バージョンを発表した。ウイルス検知機能を強化し、3階層による防御を実現した。
ジャストシステムは9月11日、ウイルスやスパイウェアなどの高い検知率と新規ウイルスへの対応の早さを特徴とした総合セキュリティソフト「Kaspersky Internet Security 7.0」と、アンチウイルスソフト「Kaspersky Anti-Virus 7.0」を9月14日から発売すると発表した。
「セキュリティソフトは価格などではなく、性能で選ばれるべき」。同社Kasperskyプロジェクトリーダーの横井太輔氏は、セキュリティソフトに対する考えを示した。ジャストシステムが定義する性能とは、ウイルスをいち早く見つけること、開発される亜種のウイルスに瞬時に対応すること、ほかの作業の妨げにならないソフトウェアを提供することの3点を含むもの。「Kaspersky 6.0」を発売した昨年11月から提唱しており、セキュリティソフト販売で5%前後のシェアを獲得するまでになった。
Kasperskyは、高性能のセキュリティエンジンを搭載しているのが特徴。ウイルス定義ファイルやフィッシングサイト情報、危険なネットワーク情報などを約1時間に1回更新し、マルウェアを防御するほか、PC上のプログラムやアプリケーションを常に監視し、レジストリの改ざんなどを防ぐことができる。
Version7.0では、ウイルスの検知や防御における新機能が搭載された。「ヒューリスティック検知」は、ファイルやメール、Web経由などから侵入するウイルスに対し、動作をシミュレートする仮想環境を作るもの。ウイルスの危険性を分析し、動作前に駆除できる。rootkitやキーロガーにおける検知の強化も図られた。
また、アダルトや暴力などの内容を含む有害サイトの閲覧をユーザーごとに設定できる「ペアレンタルコントロール」も追加された。ウェブサイト閲覧の許可、1日当たりの利用時間の制限などを設定できる。
通常版の価格は、Kaspersky Internet Security 7.0が1万2800円、Kaspersky Anti-Virus 7.0が8800円(それぞれ税別)。Kaspersky製品の既存ユーザーは、バージョンアップのプログラムをKasperskyポータルサイトから無償でダウンロードできる。1年間で10%のシェア獲得を目指すという。
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