Salesforce.com、オンデマンド開発プラットフォーム「Force.com」発表
新しい「PaaS」型プラットフォーム「Force.com」の最大の特徴は、ユーザー、端末に合わせてインタフェースを組み直すことができる「Visualforce」技術だ。
米Salesforce.comは9月17日、SaaS(Software as a Service)をさらに進化させたPaaS(Platform as a Service)型のオンデマンドプラットフォームとして「Force.com」を発表した。このプラットフォームの特徴は、アプリケーションやユーザー、端末に合わせてユーザーインタフェースを設計できる「Visualforce」技術。
Force.comプラットフォームはさまざまなビジネスアプリケーション構築の基盤を提供。オンデマンドでデータベースを構築できる機能、ワークフローエンジン、Apex Code、Force.com Web Services API、マッシュアップなど、構築に必要な機能をそろえている。顧客はSalesforceの同一インスタンス内で複数のアプリケーションを実行でき、またこれらのアプリケーションはセキュリティモデル、データモデル、ユーザーインタフェースを共有できる。
またForce.comの新機能として発表された「Visualforce」により、アプリケーションや端末によって自由にユーザーインタフェースを切り替えることが可能になった。Visualforceは、標準的なHTMLとWebプレゼンテーション技術に基づくページベースのモデルで、共通のユーザーインタフェース要素を実装するためのコンポーネントライブラリと、そうした要素間に新たな関連付けを行うためのコントローラモデルの両方を備える。
VisualforceはSalesforce.comの顧客および開発者向けの年次カンファレンスdreamforce07で、開発者プレビュー版が参加者に提供される。非参加者に対しても、同社第4四半期(11〜1月)にサイトを通じて同プレビュー版を配布の予定。
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