EM・ONE＋VPNで、ノートPCはいらない？：モバイル機器からのネットワーク快適利用術（2/4 ページ）

イー・モバイル「EM・ONE」の活用法はWebとメールだけではない。VPN接続を利用すれば、ノートPCと同様に社内LANのリソースをリモートで利用できる。どこまでできるのか、徹底的に検証してみよう。

[池田冬彦，ITmedia]

EM・ONEのVPN接続を設定する（1）

　EM・ONEからVPNに接続するための設定を行う。スタート画面から「設定」を選び、「接続」をタップする。「接続」画面の「規定の社内ネットワーク設定」の「新しいVPNサーバー接続の追加」をタップすると「新しい接続」画面が開く。ここで「名前」欄に任意の分かりやすい名前を付け、「ホスト名／IP」欄には、接続先のVPNサーバのドメイン名やアドレスを入力する。「VPNの種類」は「PPTP」を選ぶ。設定が終わったら「次へ」をクリックする。

「設定」から「接続」をタップする

「新しいVPNサーバー接続の追加」をタップする

「ホスト名／IP」欄には、接続先のVPNサーバのアドレスを設定する

　次に、VPNサーバに設定したユーザー名とパスワードを入力し、「詳細設定」をタップする。「指定されたサーバーアドレス」を選んで「プライマリDNS」はルータのIPアドレスを、「プライマリWINS」欄には、アクセス先のLAN上のファイルサーバ、もしくはWINSサーバのIPアドレスを設定する。

　この設定は、Windows Mobile 5の「ファイルエクスプローラ」からファイルサーバへ接続するために必要だ。ちょっとした落とし穴だが、この設定で、ファイルエクスプローラや「GSFinder＋」などのファイル管理ソフトウェアからネットワーク接続する際、コンピュータ名をパスとして指定できるようになる。この設定を行わないと、PPTP接続ではコンピュータ名（NetBIOS名）が通らない。

あとは、「プライマリDNS」欄には、LAN内のDNSサーバ、またはRT58iのアドレスを指定しておく。以上で、基本的なVPN接続設定は終わりだ。

VPNのアカウントを登録して「詳細設定」をタップする

このようにWINSサーバ／ファイルサーバのIPアドレスを設定する

「VPN」タブにVPN接続の項目が登録される