米Microsoftは10月2日、現在Windows XP Professionalの違法コピーを使用している企業ユーザーに対し、正規版のライセンスを簡単に入手できるようにするプログラム「Get Genuine Windows Agreement」(GGWA)を立ち上げた。同社が海賊行為の撲滅を目指して展開しているプロジェクト「Genuine Software Initiative」の一環で、2006年7月にスタートした「Get Genuine Kit」(GGK)に続く、合法版入手を推奨する取り組みの第2弾となる。
GGWAは、現在違法コピー版のWindows XPを使用している企業が、販売店などを通じて正規版のライセンスを簡単に購入できるようにするもの。また条件を満たした一部のユーザーに対しては、WindowsやOfficeの違法コピー版と引き換えに、正規版を無料で提供する計画という。
GGKとGGWAはどちらも合法版への交換を促すプログラムだが、GGKがMicrosoftの再販業者でしか入手できなかったのに対し、GGWAでは入手可能先を流通業者、再販業者、ラージアカウントリセラー(LAR)まで拡大した。
Business Software Alliance(BSA)の調べによると、全世界を流通するソフトのうち、約35%は違法コピーで、その80%以上が特定地域に集中しているという。
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