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iPhoneには有害化学物質が含まれている――Greenpeaceが警告
環境保護団体Greenpeaceによると、iPhoneには、ほかの競合携帯メーカーが既に使用をやめている化学物質が含まれているという。
iPhoneは環境に優しくない――環境保護団体Greenpeaceが10月15日、こんな警告を発した。同団体の行ったテストによると、米AppleのiPhoneには、有害な化学物質が含まれているという。
Greenpeaceでは、化学物質やリサイクルなどに関する企業の方針に基づき、「エコ」ランキングを発表するなどの活動を行っている。Appleは、同ランキングで2回連続で最下位となったが、5月にスティーブ・ジョブズCEOが環境保護推進計画を発表、その後最下位を脱していた。
こうした経緯から、GreenpeaceはiPhoneの発売以来、「環境関連の配慮についての言及がないか注意深く観察してきた」が、特に動きがないため、英国の独立研究機関に依頼して独自の分析を行ったという。その結果、iPhoneには臭素化化合物やフタル酸エステル樹脂などの有害化学物質が含まれていたことが判明。フタル酸エステル樹脂は、欧州では携帯電話への使用は禁じられていないが、玩具などでの使用は禁止されているという。
Greenpeaceでは、NokiaやMotorola、Sony Ericssonでは、こうした化学物質の使用を中止するなどの取り組みを行っていると紹介。また、iPhone分解の経緯などを「スティーブは本当に電話を改革したのか」という題のビデオクリップにまとめ、YouTube上に公開している。
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