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NYPDが情報活用で犯罪捜査を迅速化IBM Information on Demand 2007 Report(2/2 ページ)

「IBM Information on Demand 2007」は2日目を迎え、午前のジェネラルセッションでは、IBMの情報管理ソリューションを活用するミシュラン、ニューヨーク市警、および米社会保障局の事例が紹介された。

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 CIOの下でプロジェクトをリードしたルーベン・ベルトラン警視正は、実際に提供されている分析機能のユーザーインタフェースも紹介した。「Super Finder」は、大体の年恰好や身体的特徴、例えば、刺青の文字、などから容疑者を割り出すのに威力を発揮する。また、従来は手作業だった犯罪パターンの情報も瞬時に引き出すことが可能となった。

 「ヒスパニック系の拳銃を使ったレストラン強盗、というパターンで情報を引き出せる」とベルトラン氏。今後は、311番という緊急性の低い警察への電話に関する情報もソースとして統合するほか、容疑者同士の関係性も割り出せるように解析機能の強化も図りたいという。


NYPDのベルトラン氏

 また、この日のジェネラルセッションでは、世界規模のコンテント管理システムを構築し、2002年に身体障害補償のシステムをペーパーレス化した米社会保障局の事例も紹介された。電子化されたことで、2005年8月に米国南東部を襲ったハリケーン・カトリーナへの対応も迅速に行われたという。プロジェクトを担当したトム・グルジンスキー次長は、処方箋に関するメディケア(高齢者向けの公的医療保険)などにも電子化を拡大したいと話す。

 どこかの国の社会保険庁も見習うところがあるだろう。


米社会保障局のグルジンスキー氏

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