スマートフォンをGoogleサービスで“武装”せよ:モバイル機器からのネットワーク快適利用術(2/4 ページ)
スマートフォンをノートPC代わりに活用したい――その発想にとらわれていると行き詰まることもある。発想をガラリと変え、スマートフォンをWebサービスのフロントエンドに仕立てると、意外なメリットが見えてくる。
メールデータも連絡先も合理的に共有
スマートフォンのビジネス利用を考えた場合、メールによるコミュニケーションとファイルのやり取りはもちろんのこと、予定表や連絡先などの情報を社員で共有し、積極的に仕事に生かしたい。これらを実現するのに最も有望なのが、WebサービスのパイオニアたるGoogleのサービスだ。
メールについては、「Gmail」の積極的な活用がポイントだ。Gmailは言うまでもなく、メールデータや添付ファイルをサーバ側で管理し、クライアント側のCPUパワーやストレージ環境はほとんど関係ない。しかも、Gmailの1通当たりの最大サイズは20Mバイト、メールボックス全体の容量は4GB以上で、添付ファイルをどんどんため込んでも余裕がある。まさに、スマートフォンにはうってつけのサービスと言える。
Gmailの活用法は実にさまざまだ。各社員がGmailのアカウントを持って、通常のメールとして利用するだけでも大きなメリットがあるが、使い方を工夫すれば、情報集約ツールとしても利用できる。
例えば、プロジェクトのメンバーで1つのアカウントを共有し、必要なファイルを添付してGmailのアカウントに送信しておけば、メッセージやファイルのデータベースとして使える。蓄積した情報は、検索機能を使えばすぐに取り出せる。普段使っているメールソフトでGmailのアカウントあてにメールを送信するだけで、そのメッセージや添付ファイルが共有できるわけだ。もちろん、これはGmail活用の一例に過ぎないが、メールデータをサーバ側に集約し、クライアント側にメールデータをため込まないメリットは大きい。
Gmailのページが表示される。Advanced/W-ZERO3[es]では、最初は携帯電話用のページが表示される。画面下の「表示」で「簡易HTML」をクリックして切り替えると、通常のページ表示(非Ajax)になる
なお、GmailはメールソフトからのPOP3アクセスにも対応しているが、10月24日にGoogleはIMAPアクセスの対応を表明しており、今後は複数のメールクライアントからの一元管理にも対応する(※注:10月下旬原稿執筆時点ではIMAPの設定の可否は確認できなかった)。IMAP対応によって、さらに活用方法が広がりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.