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PCインターネットと肩を並べる携帯インターネットモバイルサイト活用術(1/2 ページ)

携帯インターネットの世界は、PCインターネットの世界を絶えず後追いし続けてきたと言われる。だが、最近ではPCの世界と肩を並べる規模にまで成長した。

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 PCインターネットの民間利用開始から遅れること4年。日本の携帯電話インターネットサービスは、NTTドコモが1999年2月に開始した「iモード」が最初となる。同年4月には旧DDIセルラーグループが携帯電話インターネットサービス(現在のKDDI「EZweb」)を開始し、同年12月からは旧J-PHONEが「J-SKY」サービス(現在はソフトバンクモバイル「Y!ケータイ」)を開始。1999年は、日本の携帯電話インターネットの幕開けとなった、記念すべき年になる。

 当初の携帯電話インターネットサービスは、携帯電話各社が配信するニュース速報や天気予報といった、現在でも主流のコンテンツメニューが中心だったものの、コンテンツ内容はテキスト文字だけのシンプルなものが大半だった。携帯電話各社はコンテンツ群を「公式メニュー」として整備し、次第にコンテンツ数を増やしていく。

 こうした携帯電話会社の取り組みは、着信メロディやゲーム機能の搭載など携帯電話サービスの高度化と足並みをそろえる形で進められ、単にWebサイトの情報を閲覧するだけでなく、ユーザーが魅力を感じるコンテンツであれば、有料であっても利用するという、現在の携帯電話インターネットのビジネスモデルが誕生した。

 楽曲やゲームを中心とした魅力的なコンテンツの充実化は、携帯電話インターネット利用者の拡大へとつながる。2000年代前半は、このような携帯電話サービスの広がりによって、携帯電話インターネット利用者の数がPCインターネット利用者の増加ペースを大きく上回る勢いで、急速に増加していった。


インターネット利用端末別の利用人口推移(総務省「通信利用動向調査」より作成)

 総務省の2007年版情報通信白書によると、2005年末の携帯電話インターネット利用者数は約6923万人となり、PCインターネット利用者数の約6601万人を初めて上回った。2006年には再びPCインターネット利用者が携帯電話インターネット利用者を上回ったが、これはFTTHなど固定ブロードバンドの普及によるものとみられている。

 なお、電気通信事業者協会(TCA)の調査による今年9月末現在の最新の携帯電話インターネットサービス契約数は8653万2200件となり、携帯電話契約数全体に占める割合は87.1%となった。もはや、携帯インターネットは、携帯電話ユーザーが日常的に利用するサービスとして広く定着したと言えるだろう。

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