日本IBM、POWER6搭載のブレードサーバを投入
日本IBMは、POWER6プロセッサを最大2個搭載可能なブレードサーバ「IBM BladeCenter JS22」を11月30日から出荷する。POWER6搭載ブレードサーバは初となる。
日本IBMは11月7日、POWER6プロセッサを搭載したブレードサーバ「IBM BladeCenter JS22」(JS22)を11月30日から出荷すると発表した。最小構成価格は93万2505円から。
JS22は、CPUにクロック周波数を4GHzに抑えたPOWER6を最大2個(4コア)搭載可能なブレードサーバ。POWER6が搭載されたブレードサーバは初となる。
JS22を最大14枚収納できる「BladeCenter H」および最大10枚収納できる「BladeCenter HT」の各シャーシに対応し、シャーシ内でほかのBladeCenterサーバと同時に使用できる。中小企業向けの100ボルト電源対応ブレードサーバ「BladeCenter S」でもJS22を利用できるようにするという。
POWER6の仮想化機能を実装することで、ハードウェアの制御を行うファームウェアで稼働するハイパーバイザーによって、サーバの細分化利用や稼働中のパーティションの移動ができる。
また、一定時間に処理できるタスク数を示す指標「SPECint_rate2006」を用いて、JS22とUNIXサーバ「Sun Fire V490」を同条件で比較した場合、Sun Fire V490の23ラック相当の5Uサーバと同じ規模のシステムを、JS22では1ラックで構成できる。最大95%のフロア設置面積、最大92%の消費エネルギーを削減可能という。
対応OSは、「AIX V5.3 TL 5300-06 SP4」以降、「AIX V5.3 TL 5300-07」以降、「AIX V6.1 TL6100-00」以降、「Novell SUSE Linux Enterprise Server 10 for POWER SP1 Update 1」以降、「Red Hat Enterprise Linux for POWER V4.6」以降、「Red Hat Enterprise Linux for POWER V5.1」以降、および2008年に発表予定の「i5/OS」。
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