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北京五輪攻撃や大型ハッカー組織の摘発も――Websenseの2008年予想
Websenseによると、来年はWeb2.0攻撃やクロスプラットフォーム攻撃が増加する見通しだ。
セキュリティ企業の米Websenseは12月5日、2008年のセキュリティ動向予想を発表した。北京オリンピック便乗攻撃を筆頭に、検索エンジンやSNSを狙ったWeb2.0攻撃、Apple製品人気上昇に伴うクロスプラットフォーム攻撃の増大を予想。また、大規模なハッカー組織が摘発されるとの「希望的観測」も盛り込まれている。
2008年の10項目の予想は以下の通り。
- オリンピック開催に伴うサイバー攻撃が増大する。北京オリンピック関連サイトに対する大規模DoS(サービス妨害)攻撃、メールやWebを使った便乗詐欺などが予想される
- 悪質スパムがブログ、検索エンジン、フォーラム、Webサイトに進出する
- Webの「最弱リンク」を突いた攻撃が増加する。最も被害に遭いやすいのは検索エンジンとMySpace、FacebookなどのSNSサイト
- ハッキングされて攻撃拠点に使われるサイトの数が、悪意をもって開設されたサイトの数を上回る
- Mac、iPhoneなどの人気増大に伴いクロスプラットフォームのWeb攻撃が増加する
- 特定世代のソーシャルネットワーキングや趣味サイトなどを狙ったWeb2.0攻撃が増加する
- ウイルス対策ソフトによる検出を免れるため、多形JavaScript(Polyscript)を使った手口が横行する
- データ隠蔽手段が高度化する
- 各国の捜査機関の協力により、ハッカー組織の主要メンバーに対する最大規模の摘発が行われる
- VoIP(Voice over IP)を使った「ビッシング」詐欺と音声スパムが増加する
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