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Verizonに「GPL違反」訴訟
オープンソースソフトのライセンス規約違反で既に3社を提訴したSoftware Freedom Law Centerが、今度はVerizonを相手取る訴訟を起こした。
オープンソースに無料の法的サービスを提供するSoftware Freedom Law Center(SFLC)は12月7日、オープンソースプログラム「BusyBox」をめぐり、米Verizon CommunicationsをGNU General Public License(GPL)違反で米ニューヨーク州南部地区連邦地裁に提訴したと発表した。同プログラムに関してSFLCが起こした4件目のGPL違反訴訟となる。
Verizonは光ファイバー接続プラン「FiOS」用のワイヤレスルータにBusyBoxを使用している。BusyBoxはGPL version 2(GPLv2)に基づいて配布されているため、再配布時にはソースコードの公開が義務付けられているが、VerizonはSFLCから指摘を受けたにもかかわらず、ソースを公開しないままルータの提供を続けているという。
SFLCは、VerizonによるBusyBoxの使用禁止とともに、BusyBox開発者への損害賠償金支払いと裁判費用の負担を求めている。
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