RFIDの普及を進めるユビキタスIDセンターは12月11日、ユビキタス空間の中でモノや位置などを識別するために使用するコードであるucodeのタグに4種類のICタグを新たに認定し、ラインアップを21種類に拡大したと発表した。
印刷タグとして目に見えにくい色成分を用いて画像にコードを埋め込んだ富士通の「FPcode」を追加。電池を内蔵せず1メートル以下の近距離で交信できるパッシブRFIDタグとして、ISO15693に準拠したリンテックの「TS102LC」、ISO11784およびISO11785に準拠した凸版印刷の「ブロック用大型注型タグ」および「薄型ラミネートタグ」も加えた。
同センターは東京大学の坂村健教授が会長を務めるユビキタス・コンピューティング基盤技術の標準化・推進団体T-Engineフォーラム内の組織で、ucodeをRFIDタグなどで利用するための認定活動をしている。
関連記事
- NECら、海外工場や再生PCにRFID活用を拡大
NECとNECパーソナルプロダクツは、PC生産の効率化に活用していたRFIDのノウハウを、海外の工場や再生PCに導入することを明らかにした。2008年より順次導入予定。 - 青森県立美術館、ucodeを用いたユビキタス案内サービスを導入
NECとNECエンジニアリングは、ucodeを用いて携帯情報端末で館内の順路や作品の詳細解説を案内するシステムを青森県立美術館に納入した。サービス開始は11月10日から。 - ユビキタスコンピューティングが新たな社会をつくる
- 小売業が採用するべきRFIDのコード標準は?
日本の小売業にとってRFIDへの取り組みは、競争力で世界に差別化を図る手段というよりは、欧米に差をつけられないために実証実験を急ぎ、一刻も早く追いつかなくてはならない状況だ。今回はRFIDシステムの導入におけるICタグのコード体系の標準化の動きについて紹介したい。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.