クラスタ構成のサーバを監視するには?:運用管理・きっと役立つTips集――JP1編
知っているようで知らないことも多い運用管理ツール。「こうしたいけどよく分からない」を解決する、日々の仕事に役立つ小技を紹介する。
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ネットワーク監視でクラスタ構成のサーバを監視対象とすると、ノードが削除されるなど、構成を正しく認識できないことがある。それを回避するには、「JP1/Cm2/Network Node Manager」により、IPアドレスの重複検知を制御する。
netmon.noDiscoverにIPアドレスを記述する
クラスタ構成のサーバをJP1/Cm2/Network Node Managerで監視していると、監視画面上でノードシンボルが削除されるなど、構成が正しく認識されず、監視が困難になる場合がある。そこで、JP1/Cm2/Network Node Managerの定義ファイル「netmon.noDiscover」「netmon.migratable」を利用することで、クラスタ構成のノードを正しく認識させることができる。ここでは、netmon.noDiscoverを使用したクラスタのサーバ監視方法を紹介しよう。
クラスタ構成には、クラスタのノード間を移動するIPアドレスに加え、サーバごとに固定のIPアドレスを持つ場合と持たない場合がある。固定のIPアドレスを持つ場合には、サーバごとの固定のIPアドレスのみ監視をするという方法が有効だ。その際、netmon.noDiscoverファイルにクラスタノード間で移動するIPアドレスを記述することにより、クラスタノード間で移動するIPアドレスをJP1/Cm2/Network Node Managerで検知しないようにできる。
netmon.noDiscoverファイルの1行に1つずつ発見させたくないIPアドレスを定義し、定義を有効にするためにnetmonサービスを再起動する。なお、この定義は新しく発見するときに参照されるので、すでにそのIPアドレスが発見されている場合、netmon.noDiscoverを定義しても、そのオブジェクトが削除されることはない。この場合、NNMマップのメニューから手動で対象オブジェクトを削除する必要がある。
netmon.noDiscoverの設定例
192.168.1.100 # Web A Server
(1つのIPアドレスを指定する場合)
192.168.*.*
(192.168.0.0〜192.168.255.255のIPアドレスを指定する場合)
192.168.1-255.0-49
(192.168.1〜255の範囲内の最初の50個のIPアドレスを指定する場合)
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