システム開発は合宿で短期集中――ECナビ:悩めるCTOの行く年来る年(2/2 ページ)
常に新しいシステムの開発に追われるのはインターネット企業の宿命だ。価格比較サイトのECナビのシステム本部長に2007年を振り返り、2008年の展望を話してもらう。
商品検索システムを一新
ITmedia 2008年はどんな年にしますか?
對馬 2008年は主力サービスである価格比較サイトの商品検索エンジンを2月をめどに一新する予定です。強化する機能のポイントは2つ。シソーラスとソートの機能です。
シソーラスとは、類似語の処理のことです。例えば「ソニー」と「SONY」を同じ意味の言葉として理解し、検索結果を表示するようにします。現在の検索エンジンは、同じ言葉をカタカナ、英字、漢字で入れた場合にそれぞれ異なる結果を表示してしまうことがあります。
ソートの機能では、検索後の最初の表示結果として何を掲載するかが大事になります。なるべく利用者が「欲しい」と思っているものを出せるようにします。利用者ごとに異なる結果を表示するパーソナライズ機能の実装も検討しています。パーソナライズ機能を入れるかどうかの是非については議論が分かれています。
本番稼働は2月を予定しています。利用者の使い勝手がものすごく良くなると確信してます。
ITmedia 人材育成に取り組みますか?
對馬 ECナビをシステム開発の技術に優れた会社にしたいと思っており、個人のスキルアップには力を入れています。そのため技術者に有料を含めカンファレンスやセミナーに参加してもらっています。われわれのシステムはmySQLなどを中心としているためオープンソース系の勉強会が多いです。参加した技術者が学んだことをメンバーと共有するための「フィードバック会」を開催します。最新技術にも触れられるようにすることで、技術者にとって居心地のいい環境にしたいと日ごろから考えています。
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