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今度は避けたい――サーバルームに初詣で:悲しき女子ヘルプデスク物語(1/4 ページ)
お正月休みも目の前。でも社内セキュリティのチェックは大丈夫? 万が一にも「システムトラブルで呼び出され、サーバルームに初詣で…」ということのないように。
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待望のお正月休みである。筆者も元旦には、晴れ着で友人と初詣でへ行く予定だが、システムトラブルで呼び出され、「サーバルームに初詣で」してしまうことは避けたいものだ。
多くの企業において、年末年始は誰も出社していない(正月にもかかわらず出勤だ、という方、お疲れさまです。あなたのおかげで、正月でも社会が回っているのです――)こともあり、ウイルス感染や不正アクセスなどの被害が、普段以上に拡大する可能性がある。もしそうなったら、すべての責任はわたしたちシステム管理者が負うことに。周囲から後ろ指を差され“おとそ気分”も吹き飛んでしまうだろう。
賢明な読者の皆さんは「いちいち言われなくても、年末のサーバメンテナンスは大丈夫だよ!」と考えておられるかもしれない。しかし、過信こそが落とし穴。ここでメンテナンスの内容を再度確認しておこう。
情報処理推進機構(IPA)は12月21日付で「年末年始における注意喚起」という記事を公開しているので、一読することをお勧めする。この中の「II.システム管理者の方へ」という項目では、注意すべきキーワードが見て取れる。
- ファイアウォールなどを適切に設定し、攻撃に対して確実に検出・対応できるようにする
- 必要な修正プログラムを適用するなど、日常のセキュリティ対策内容を再度確認する
- 休み中に自宅に持ち帰った企業の機密情報や個人情報などが、いわゆる暴露ウイルスによって漏えいしてしまうことのないよう、情報の持ち出しルールを徹底し、ファイル共有ソフトの使用禁止などに関して、組織内のユーザーに周知するなどの対策を実施する
上記に加え、筆者なりの対策をご紹介する。
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