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LinuxでのJ2MEアプリケーション構築法Embedded Programing Bible(2/4 ページ)

Java対応型の携帯端末をより効果的に活用したければ、J2MEアプリケーションをLinux上で作成してモバイルプラットフォーム上で実行する方法がある。ここでは、HelloWorldアプリケーションを作成して携帯電話で動かす具体的な方法を説明する。

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HelloWorldミッドレットの作成

 ミッドレットの構築作業は、WTKを起動して新規プロジェクトを作成することから始まる。ここではProject NameとMIDlet Class NameをともにHelloWorldと入力してプロジェクトを作成する。その際に表示されるダイアログでは、ターゲットとなるプラットフォームを選択しておかなければならない。デフォルトオプションであるMSAを選択するとプロファイルにはMIDP 2.1が適用されるが、これは最新の携帯電話で使用することを前提にした設定である。この設定下で作られるミッドレットはMIDP 2.1をサポートしていない携帯電話では実行できないので、そうした携帯電話の場合は、Customを選択してターゲットとなるプラットフォームを指定し、そこでサポートされているプロファイルを選び直さなくてはならない。

 わたしの場合も、所有する携帯電話の仕様を先のGSMArenaページで確認したところ、MIDP 2.0のプロファイルを適用しなければならなかった。仮に間違ったプロファイル設定のままミッドレットを作成したとすると、携帯電話での実行時には無効なミッドレットであるという旨の簡単なメッセージが出されるだけで、そのほかの詳細情報は提示されないケースが多いため、この段階でこうした確認作業を行っておくことは非常に重要である。そのほかのオプションについてはデフォルト設定のままで問題ないはずだ。

 この場合のWTKによるプロジェクトスケルトンの作成先は~/j2mewtk/2.5.2/apps/HelloWorld/となる。プロジェクトをビルドするにはsrc/サブディレクトリにソースコードのファイルを用意しておかなくてはならない。ここではsrc/HelloWorld.java ファイルを作成し、その中には後記のコードを記述しておく。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 次にWTKに戻り、BuildおよびRunの順番でボタンをクリックする。そしてエミュレータ上でミッドレットの起動ボタンをクリックすると、携帯電話エミュレータの画面にHello, World!という文字列が表示されるはずだ。

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