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ついに手にしたOLPCのXOラップトップSuper Review(3/4 ページ)

One Laptop Per ChildプロジェクトのXOラップトップは、バグや問題、期待外れな点もあるのだが、その思想も含めて素晴らしいものであるといってもよいだろう。

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豊富なアクティビティ

 チャットアクティビティでは、ほかのXOユーザーと1対1で、またはユーザーグループとの間でチャットができる。既存のチャットに参加するには、ネイバフッドビューでチャット用のアイコンをクリックする。すると、ホームビュー内の現在のアクティビティのリングにチャットアクティビティが表示される。それをクリックすると、チャットルームに入ることができる。

 ブラウズアクティビティはまさしく思ったとおりのもので、インターネットの閲覧に用いる。デフォルトのホームページはOLPCライブラリになっていて、そこから新しいアクティビティを検索したり、インターネット上の好きなサイトに移動したりできる。デフォルトのブラウザはFirefoxだが、Operaを使っているXOユーザーにも出会った。Operaの方がよければ、以下のコマンドによってG1G1 XOにOperaをインストールできる。

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 人前にXOを持ち出したときに、最も注目を集めるのがレコードアクティビティだろう。実際、『60 Minutes』などの番組でXOのことを知っていた何人かは、わたしのXOラップトップで動作中のレコードアクティビティを目にして近くに寄ってきた。レコードアクティビティを起動するとすぐにUIの大部分がカメラ画像の表示領域になるが、この時点ではまだ何も記録されていない。記録を開始するには、モード(写真、動画、音声のどれか)を選んだ上で画像領域の下の方にある目の形をしたアイコンをクリックする。

 動画の場合も音声の場合も記録セッションは瞬時に開始され、デフォルトでは15秒の記録が行われる。ただし、記録開始までの待ち時間(Timer)と記録時間(Duration)はどちらもUIでの調整が可能だ。記録が終了するとデータがファイルに保存され、UIの下部にサムネイルが現われる。ファイルを再生するには、このサムネイルをクリックする。

レコードアクティビティの実行
レコードアクティビティの実行

 ジャーナルアクティビティには、すべてのアクティビティを結びつける働きがある。これを使えば、以前のアクティビティに戻って作業の続きを行ったり、アクティビティを削除したりできる。また、ジャーナルアクティビティでは、マルチメディアファイルをドラッグ・アンド・ドロップでレコードアクティビティのセッションからUSBドライブに移動することも可能だ。CLI好きのユーザーはターミナルアクティビティのコマンドプロンプトを使って、使用中のXOから、あるいはSSH経由で別のマシンから同様のことが行える。

 手持ちのUSBドライブを挿すと1、2秒してから、ターミナルアクティビティでは「/media/KINGSTON/」という表示が、ジャーナルアクティビティのUIでは画面の一番下にアイコンが現われる。どちらかといえばドラッグ&ドロップの方が使いやすい。CLIだと長いパス表示とハッシュ化されたファイル名が分かりにくいからだ。

 マルチメディアファイルは「/home/olpc/.sugar/default/datastore/store」ディレクトリに保存される。ファイル名はハッシュ化されているため、ファイルの名前だけでは内容を区別できない。その場合は、次のようなfileコマンドを使う必要があるだろう。

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 後は、単純にcpコマンドを使って必要なファイルをこのディレクトリからUSBドライブにコピーすればよい。ありがたいことに、タブによる入力補完が効く。

 前記の作業はSSH経由で別のXOから行うこともできるが、その場合はそのXOでユーザーolpcのパスワードを設定しておく必要がある。デフォルトではパスワードなしの状態になっている。

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