スパム中継国のトップは依然として米国だが、ロシアが急激に順位を伸ばして2位に付けた。英セキュリティ企業Sophosが2月11日に報告した。
Sophosによると、2007年第4四半期に同社のスパムトラップで受信したスパムのうち、米国経由のスパムが21.3%を占め、最も多かった。次に多かったのはロシアで8.3%。以下、香港を含む中国(4.2%)、ブラジル(4%)、韓国(3.9%)と続く。
ロシアは前四半期は4位で、スパム全体に占める割合は4.4%だった。同国の脆弱なコンピュータを介して送られたスパムが、急激に増えたことになる。
国名 | 割合 | |
---|---|---|
1 | 米国 | 21.3% |
2 | ロシア | 8.3% |
3 | 中国(香港含む) | 4.2% |
4 | ブラジル | 4% |
5 | 韓国 | 3.9% |
6 | トルコ | 3.8% |
7 | イタリア | 3.5% |
8 | ポーランド | 3.4% |
9 | ドイツ | 3.2% |
10 | スペイン | 3.1% |
10 | メキシコ | 3.1% |
12 | 英国 | 2.5% |
その他 | 35.7% | |
(資料:Sophos) |
また地域別で見ると、アジア、欧州が順位を伸ばし、それぞれ1位と2位を占めた。前四半期まで1位だった北米は今回初めて3位に転落、スパム全体に占める割合は32.3%から26.5%に減少した。アジアはこの割合を31.1%から32.1%に、欧州は24.8%から27.1%に増やした。
1 | アジア | 32.1% |
---|---|---|
2 | 欧州 | 27.1% |
3 | 北米 | 26.5% |
4 | 南米 | 12.5% |
5 | アフリカ | 1.1% |
(資料:Sophos) |
Sophosは第4四半期のスパムの傾向として、スパムを利用して株価をつり上げる手口が続いたことを挙げた。10月には、スパムフィルターを回避するためにMP3ファイルを添付した株価操作スパムも登場した。「スパマーは標的に宣伝文句を届けるためには非常に突飛な手口も使う」とSophosは述べている。
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