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日本SGI、対話型並列計算プラットフォーム「Star-P」の国内販売へ
日本SGIは米ISCと国内総販売代理店契約を締結、HPCサーバ上でMATLABなどの数値解析ツールを並列処理させる「Star-P」の国内向け販売を開始した。
日本SGIは2月12日、米Interactive Supercomputing(ISC)と国内総販売代理店契約を締結、同社が開発/販売している対話型並列計算プラットフォーム「Star-P」の国内向け販売を開始した。
従来、米SGIとISCとのOEM契約に基づきSGI Altixサーバ上で提供してきたStar-Pだが、日本SGIと国内総販売代理店契約を締結したことで、他社のサーバ上で稼働させたいといった案件でも対応できるようになった。
Star-Pは、MATLABのように、主にデスクトップ環境で用いられてきた数値解析ツールの計算コア部分を、HPCサーバで並列処理させるためのもの。大規模なデータ処理をHPCサーバに任せ、結果をデスクトップのクライアント環境に戻す手法が取れるようになる。従来は、C++やFORTRANなどのプログラムをHPCサーバに移植して並列化する必要があり、これらの移植作業には数カ月から数年といった工数を要していたが、*pオペランドを変数宣言に適用するだけで、変数を並列に扱えるなど、既存のスクリプトの変更を最小限に抑えた形で移植できる。
価格は年間利用ライセンス制となっており、4ソケット(CPU)で156万5000円から。
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