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EMC、買収でクラウドコンピューティング事業を強化
EMCが買収するPiは、個人情報管理のためのソフトとサービスの開発企業。EMCはPiの技術をクラウドコンピューティング事業に活用する意向。
ストレージベンダーの米EMCは2月21日、個人情報管理技術の米Piの買収で合意に達したと発表した。買収金額は非公開。取引は第1四半期中に完了する見通し。
Piは、Microsoftでプラットフォームストラテジー&デベロップメントグループ担当副社長を務めていたポール・マリッツ氏が創業した企業。米国、カナダ、インドに約100人の技術者を擁し、個人が自分に関するデータの共有・保護方法を管理できるソフトやオンラインサービスを開発しており、現在、最初の製品のβテストを行っている。
買収後、PiはEMCの子会社として、独立して事業を継続する。マリッツ氏はEMC入りし、新設のクラウドインフラ&サービス部門の責任者として、Piの事業のほか、EMCの「Fortress SaaS」インフラや、オンラインバックアップサービス「Mozy」などのクラウドコンピューティング戦略を監督する。
EMCのジョー・トゥッチCEOは「Piの技術は、当社のクラウドインフラ戦略を大いに補完するものだ」とし、「マリッツ氏と同氏のチームは、当社がクラウドコンピューティングと個人情報管理の分野で最先端に立つ上で、かけがえのないビジョンとリーダーシップをもたらすだろう」としている。
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