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マイクロソフト、Dynamics CRM 4.0日本語版を提供へ

マイクロソフトは2月29日、都内で記者発表会を開催し、CRMアプリケーションの新版の提供を3月3日に開始すると発表した。

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 マイクロソフトは2月29日、都内で記者発表会を開催し、CRMアプリケーションの新版の提供を3月3日に開始すると発表した。

 提供するのは「Microsoft Dynamics CRM 4.0」(Dynamics CRM 4.0)日本語版。CRM 4.0は、前版から60以上の新機能を追加し、社内設置型とSaaS(サービスとしてのソフトウェア)のようなホスティング型の2つの方式を用意する。ホスティング型は、マイクロソフトとサーバライセンスアグリーメントを締結したパートナー企業が提供する。


御代氏

 同社はSaaSについて、ソフトウェアとサービスが融合し相互に連携するプラットフォーム「Software+Services(S+S)」として具体化している。Dynamics CRM 4.0 は、このS+Sの方針に基づいて開発した。

 業務執行役員でマイクロソフトビジネスソリューション事業統括本部の統括本部長、御代茂樹氏は、新製品の特徴について「社内設置型、ホスティング型ともにソースコードは共通」と話す。ユーザー数の変化や利用期間の長さによって、ホスティング型から社内設置型に移行した方が費用面などの利点が多いと判断した際も、ソースコードが共通していることで、スムーズに移行できる。

 ホスティングモデルの利点は、すぐに利用できること、自らメンテナンスしなくて済むこと、初期費用を抑えられることだが、ユーザー数や利用期間によっては「高くつく」ことがあり、損益分岐点を見極める必要がある。また自社の大切なデータを他企業のサーバに預けることへの抵抗感も生まれることもある。

 新版では、同一サーバ上に複数企業のシステムを設置するマルチテナントを実現した。これにより、例えばサービス提供企業などが、同一サーバを使って複数企業にサービスを提供できるようになる。データベースのクラスタリングへの対応、多言語・多通貨対応、サーバの不可分散なども強化ポイント。


携帯電話からデータ入力が簡単にできる

 ライセンス体系には、サーバライセンスとクライアントアクセスライセンス(CAL)の2つがある。

 サーバライセンスは、単一サーバ上で複数企業が利用できるマルチテナント機能の提供に伴い、小規模利用を対象とした「Workgroup Server」、シングルテナント(1サーバ上に単一企業)利用を対象とした「Professional Server」、グループ企業との共同利用などマルチテナント(1サーバ上に複数企業)利用を対象とした「Enterprise Server」の3種類。Workgroup Serverは16万2800円から、Professional Serverは13万300円から、Enterprise Serverは32万5700円からとなっている。

 クライアントアクセスライセンスは、データの読み書きをする通常ユーザー向けの「User CAL / Device CAL」は6万5100円から。参照のみの「Limited CAL」は19万5000円からとなっている。

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