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2008年以降のERP市場、成長続くが速度は鈍化

矢野経済研究所は、ERP市場の動向について調査結果を明らかにした。

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 矢野経済研究所は3月6日、ERP市場の動向について調査結果を明らかにした。

 2007年のERPパッケージライセンス売上高(エンドユーザー渡し価格ベース)は1178億円で、前年比13%増の高成長を達成した。好景気で企業のIT投資欲が活発だったため、大企業、中小企業にERPへの投資の裾野が広がった。

 矢野経済研究所によると、2008年以降も年5〜10%の成長を維持するものの、景気悪化リスクが顕在化しつつあり、市場の伸び率は減速するという。2010年の市場規模は1440億円に達する見通し。ユーザー企業のニーズも価格と機能の両面で高度化しており、成長するERP市場でシェア拡大を狙うベンダーの競争は激化すると予想している。


図:ERPパッケージのライセンス売上高の推移(エンドユーザ渡し価格ベース)

 市場の底上げ要因として内部統制を挙げた。J-SOX法適用目前の2007年にERP市場に特需は起きていないものの、ユーザー企業の関心は依然高いという。上場、非上場や企業規模を問わず管理業務の見直しなどの機運が高まっているとしている。

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