テストエンジニアの知識とスキルを育成するIVEC
IT検証産業協が実施しているIT検証技術者認定試験(IVEC)は、テストエンジニアにとって注目の認定試験となるかもしれない。
「テストエンジニア」――一言で語られるこの職種、企業や個人によって判断基準が明確に定まっておらず、また、技術スキルを推し量る尺度も存在しなかったため、専門性の高いテストエンジニアの不足を招いていることは今日の現状を見ても明らかだ。
この状態の改善を図るべく2005年10月に設立されたIT検証産業協(IVIA)では、テスト技術の向上やテストの標準化に向けた活動を行っているが、その活動の1つとしてIT検証技術者認定試験(IT Verification Engineer Certification:IVEC)を実施している。
過去2回実施されている同試験だが、4月27日にはこれまでの会場だった東京、大阪に名古屋を加えた3会場で開催されることとなった。現在、IVIAのWebサイトで受験申し込みの受け付けが行われている。
IVECは、知識試験(マークシート方式によるペーパー試験)と認定ベンダーによる実務トレーニング(知識試験合格者を対象)で構成される試験となっており、実務スキルを重視しているのが特徴。4月27日に開催されるのは知識試験で、エントリーレベル1/2、ミドルレベル3/4までの区分で実施される。なお、ミドルレベル4でテスト計画やテストの要求から、テストのアプローチやテストの目的に合ったテストの設計ができる技術者を目標としている。
まだ実務トレーニングの整備が進んでいない点などもみられるが、ソフトウェアテストを実施できる技術者を体系的に育成しようとする同団体の認定試験は、今後より注目されるかもしれない。
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