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IBM、Encentuate買収で企業向けID管理事業を強化
シングルサインオンなどのEncentuateの技術は、買収後はIBMのTivoli製品に活用されることになる。
米IBMは3月12日、IDおよびアクセス管理技術企業の米Encentuateを買収したと発表した。買収金額は非公開。
Encentuateは、企業向けシングルサインオン技術や認証技術の統合などに注力している。IBMは、米SOX法や日本の金融商品取引法など、世界各地の企業が順守すべき法令の整備強化が進む中、ID・アクセス管理はいまや企業にとっての重要課題であり、シングルサインオンソフトはこの分野の生産性向上ツールであるとみている。IBMは、Encentuateの技術をIBM Tivoli Access Managerスイートの一部として提供するほか、各種セキュリティ管理製品にも幅広く活用する予定。
IBMは併せて、シンガポールにセキュリティソフトウェア研究所を開設する計画を発表。シンガポールのEncentuate開発チームが同研究所に加わる予定で、アジアをはじめ、世界中の顧客企業へのサービス向上に役立てたいとしている。
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