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誤解を生む規約――mixiの規約改定でユーザー激怒の裏にはオルタナブログ通信(2/2 ページ)

東芝がHD DVDからの撤退を決めた余波が消えないうちに、三菱電機がケータイ端末からの撤退を発表した。そしてmixiが4月から改定するという規約を巡って、ユーザーが反発し二転三転の様相を呈している。日本でガソリン税について議論が行われる中、アメリカはゲーム税が?――オルタナブロガーは、こうしたITにまつわる時事ネタなどを独自の解釈から発信している。

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mixi激震? 規約改訂でどうなるか

 3月3日、mixiが、4月1日に予定している利用規約全面改訂についての発表を行った。この発表がmixi内部のみならず、ネット全体に波紋を呼んだのは、読者も知っていることだろう(関連記事)

 当然、オルタナブロガーからもさまざまな反応があった。

 加藤恭子氏「きょこ コーリング」えー、ミクシィ日記の著作者人格権って??や、谷川耕一氏「むささびの視線」mixiの規約改定はこのまま進むのかなどは、mixiユーザーの正直な気持ちだろうか。

 それにしても、この種の話題がなぜ繰り返されるのだろうか。かつて筆者も、「あなたのBlogは誰のもの」という記事を書いたが、これを書いた4年前とまったく同じことをmixiがしているのは解せない。

 3月4日にmixiは、ユーザーの日記を勝手に出版したりするのではないということを説明して同意を得ようとした。しかし、栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」mixiの説明がよくわからん件についてや、折田明子氏「Empowerment blog」mixi規約改定の意図は伝わるか?でも、今回の規約改訂および説明に疑問符が投げられている。言わんとしていることは分かるが、条文からはその意図が汲み取れないというわけだ。つまり、いくらでも拡大解釈できる条文ということだ。

 そして3月5日、ついに問題の条文の修正を行うと発表した(関連記事)

 果たしてmixiが出す結論はどうなるのか。本稿が掲載される頃には回答が出ているかもしれないが、4月1日の施行までは時間がある。注視する必要があるだろう。

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消費税アップとIT

 国会では、与党の対応に野党が反発して動きが停滞している。本稿が掲載された頃に正常化していても、法律によっては一時的に止まるなどの影響があるかもしれない。

 特に問題となっているのは予算だが、いずれは避けて通れないのが消費税問題だ。これ自体は、税率や使い道などしっかりとしてほしいと思う半面、仕方がないものと思っていたが、一つ忘れていることがあった。それは、税率変化によるシステムの対応だ。

 川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」消費税アップとシステムへの対応で触れられているが、単純に税率を変えればいいというわけではない。変更以前と以後では異なる税率が並行した状態でなければならないわけで、意外と骨かもしれないと感じてしまった。

 近いうちにあるだろう税率改訂(おおよそは増税だろう)に対して、対応するシステムは、今のうちにどう対応するのかをテストしておく必要があるだろう。

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ゲーム税法案

 日本の国会ではガソリン税などが論議されているが、海の向こうニューメキシコ州ではユニークな税が提案されたようだ。その名も、「ゲーム税」。

 ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」速攻で否決されたゲーム税法案で紹介されたその内容は、ビデオゲームとテレビに1%の税をかけ、子供を外で遊ばせようというものらしいが……否決されたという。税収はアウトドア活動に使うため、ということだったらしいが、いろいろ考えるのだなぁと感心した。日本では、実際の国会では無理でも、テレビの「太田総理」あたりなら、案外いい線いくかもしれないが。

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学年雑誌の付録

 子供のころ、いわゆる学年別雑誌を買ってもらっていたひとは多いだろう。こういう雑誌は、もちろん本誌もそうだが、何よりも付録が最大の楽しみだったような気がする。

 小林啓倫氏「シロクマ日報」『小学一年生』のふろくがスゴイらしいので買ってみた。では、「小学一年生」の付録が凄いという。これを見ると、確かに小学一年生向けの付録にしては凄いと感じる。

 筆者が子供のころも、さすがにこれほどまでの付録でなくても、ソノシートがあったり、分厚い別冊事典や、生き物の飼育セットなど、今でも興味深いものが付いていた記憶がある。時代の変化で、付録もメディア化が進んでいるのだろうか。それにしても、コメントで小林氏も指摘するように、限られた予算内でこのような付録を考える編集部の人たちには、今も昔も脱帽だ。

 最後に、このほかに気になった投稿を、幾つか紹介したい。

 著作権法に関する栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」「一億総犯罪者」について。これは本当にその通りだなと感じた。法整備が全然追いついていないことの裏返しだ。もちろん、稚拙に決めてもらっては困るが、現行法の運用だけではやっていけない事態になる日も、そう遠くないだろう。

 林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」ブログバブルが崩壊し不良債権化する時期が来てしまうのか?は、筆者も幾度か触れてきた「ブログバブル崩壊」についての指摘。仮に、ブログバブルがはじけても、コンテンツが残ってしまう。それらがどうなってしまうのか……、今だからこそ考えてみるべき問題かもしれない。

 以上、2月28日から3月5日にかけてオルタナティブ・ブログに190余り投稿された中から、筆者の視点で幾つかピックアップさせていただいた。

 もちろん、本稿で取り上げることができたのは、そのうちのごく一部。本稿を読んで、少しでも「オルタナティブ・ブログ」に興味を持っていただけたならば、ほかの投稿にも目を通してほしい。

 「オルタナティブ・ブログ」では、「最新の投稿」「ブロガー・カテゴリー」などRSS配信も行っているので、リーダーなどを使って簡単に購読していただければ、常に最新の投稿チェックが可能だ。もちろん、個々のブログもRSS配信しているので、ブロガー一覧から直接ブロガーのページに行って読んだり、そのブログのRSSを購読するのもいいだろう。お気に入りブロガーを見付けてほしい。新規参加ブロガーからは、最近参加したブロガーもチェック可能だ。

 ITの今を知る、新たな発見があるに違いない。

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