米Microsoftは4月1日、同社のドキュメントフォーマット「Open XML」がISO標準に認定されたと発表した。「最終投票結果の公式発表はまだ」としつつも、公開情報から、Open XMLが標準化に必要な得票率(投票権を持つ国家代表機関メンバーの75%)を上回る86%の票を得たことが判明したという。これによりOpen XMLは、HTMLやPDF、ODFなどとともに、国際標準化機構(ISO)および国際電気標準会議(IEC)が認定したオープン文書フォーマット標準となる。
ISO/IEC DIS 29500(Ecma 376:Office Open XMLファイルフォーマット)の批准プロセスは、14カ月に及んだ。Open XMLの標準化は、2007年9月の予備投票では否決されていたが、Microsoftは最終投票に向け、規格の改良などを行ってきた。
Microsoftは、今回の最終投票結果を「圧倒的多数」と表現。「自らのニーズに合う最良のフォーマットを望む顧客や技術プロバイダー、政府にとって、明確な勝利だ」とコメントしている。
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