CiscoとEMC、データセキュリティ分野で包括提携
CiscoとEMCは、データ損失の防止や暗号化・認証、Payment Card Industryの各分野で製品連携を強化する。
米Cisco SystemsとEMCは4月7日、データセキュリティ分野で包括提携すると発表した。データ損失の防止(DLP)や暗号化・認証、Payment Card Industry(PCI)リファレンスの各分野で製品連携を強化する。
提携では、複数のレイヤにまたがるデータセキュリティソリューションの開発・提供を目的に、既存の協業関係を生かしながら、RSAのリソースとテクノロジーを活用する統合型の製品・サービスを展開する。これにより、特にデータセンターやエンドポイントに保存されている機密データや、企業ネットワークで送信される機密データを検出、保護、追跡、規制できるようになるという。
DLP分野では、ネットワーク内やデスクトップ/サーバのエンドポイントを対象とするCiscoのDLP技術にRSAのDLPデータ分類技術を統合する。RSAは、「RSA DLP スイート」でCisco側のDLPポリシーをサポートする。また、ホスト防御やポリシー管理、デスクトップやノートPC、サーバプラットフォームのデータをするためのエンドポイント監視技術を共同開発し、CiscoやRSAの管理製品で管理できるようにする。
このほか、データセンターのセキュリティ技術や暗号化技術、暗号鍵の管理技術について共同開発を進める。まず、テープや仮想テープ上のバックアップデータなどをCiscoの「MDS 9000 Storage Media Encryption」や「RSA Key Manager」で暗号化できるようにするなど製品連携を強化する。
PCI分野では、PCI規制に対応したシステム監査とリポート作成が実施できる仕組みを構築。ユーザーが機密情報を検出・監視し、適切なデータの制御をできるようにする。また、HTMLやXML、WebサービスリクエストなどのWebベースのアプリケーションデータを総合的に検査、防御する仕組みも提供していく。
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