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映画の怪物名をかたる謎のボットネット「クラーケン」、噂の実態は未確認
KrakenのボットネットはStormの2倍の規模だとの情報もあるが、詳細はまだほとんど確認されていない。
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」にも出てくる謎の怪物の名前を取った「クラーケン」(Kraken)というボットネットに関する噂がネット上で飛び交っている。ただしSANS Internet Storm Centerや米Symantecなどのセキュリティ大手によると、Krakenに関する詳しい情報はまだほとんど未確認。噂がどこまで本当なのかは不明だ。
SANSやSymantecによると、Krakenは米Dambellaというセキュリティ企業が発見し、情報を公開した。KrakenのボットネットはStormの2倍の規模だとの情報もあるが、まだ実証されていない。
SANSはKraken関連マルウェアのサンプルは入手できていないが、コントロールトラフィックのパケットを傍受したと報告。Symantecはマルウェアのサンプルを入手し、「Backdoor.Spakrab」という名称で検出できるようにしたが、実は既に別の名称で大部分カバーされていることが分かったという。
SymantecはKrakenの情報を公開した企業にさらなる情報を求めているが、まだ返答はないと伝えている。
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