CAPTCHA機能を用いたWebフォーム入力を実装する3つのユーティリティ:Programing Bible(5/5 ページ)
コンピュータと人間を区別する完全に自動化された公開チューリングテストである「CAPTCHA」 は多くのWebフォームで目にすることができる。本稿では、PHPでCAPTCHA機能を実装するために利用可能な3つのアプリケーションを比較する。
自分はどのツールを使用すべきか
CAPTCHAの本質は、コンピュータによるテキスト読み取りを意図的に困難にしたイメージとしてテキスト文字列を提示することにある。ただし実際の利用者の中には、本稿で紹介したツールで生成されるCAPTCHAイメージの外観や人間の目で見た視認性の高さを優先して、各自のWebサイトにツールを統合する際の親和性は二の次と考える人間もいるだろう。
プログラミング的な観点から見た場合、CAPTCHAイメージに用いるテキストを明示的に指定したければcapictchaを利用するのが一番手軽なソリューションのはずだ。あるいはWebフォームへのCAPTCHA機能の追加を最優先とするのであればCaptcha PHPこそが最も簡単なソリューションであり、特にこのツールはCSSとの親和性も高くユーザーに入力のフィードバックも行えるという余禄まで付いてくる。最後に残されたKCAPTCHAも、Captcha PHPほどではないがWebフォームと簡単に統合可能なCAPTCHAソリューションを目指した作りとなっている。これらの中でわたしが選ぶとすれば、 JavaScriptによるユーザーへのフィードバック機能およびCAPTCHA入力が正しく行われたかの検証を行う高度なPHPインタフェースが装備され、無登録で自由にダウンロードできるCaptcha PHPを選択することになるだろう。
Ben Martinは10年以上にわたってファイルシステムに取り組みんでおり、博士課程の取得後、現在はlibferris、ファイルシステム、検索ソリューションを中心としたコンサルティング業に従事している。
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