米Microsoftは4月22日、WebベースのCRM(顧客関連管理)サービス「Microsoft Dynamics CRM Online」(旧称Microsoft Dynamics CRM Live)を正式に立ち上げた。同サービスは、WebブラウザまたはMicrosoft OfficeとOutlook経由でマーケティング、販売、サービスのスイートを提供する。
新サービスは米国とカナダの顧客向けに英語で提供。英語以外の言語によるサービスの開始予定は発表されていない。
Microsoftは、ITインフラ投資やセットアップを行わなくても、簡単に同社のCRMサービスが利用できると述べている。Microsoft Dynamics CRM Onlineは当面、2種類のパッケージとして提供される。
「Microsoft Dynamics CRM Online Professional」は、CRM機能をフルに搭載したスイート。ユーザーが設定、拡張できるオプションが付属する。データストレージ容量5Gバイト、 100個の設定可能なワークフロー、100個のカスタムエンティティが準備されている。料金はユーザー1人当たり月額44ドルだが、発売記念価格は39ドルとなる。
「Microsoft Dynamics CRM Online Professional Plus」では、Professional版の機能にオフラインデータ同期機能が加わる。データストレージ容量は20Gバイト、ワークローは200個、カスタムエンティティも200個。料金はユーザー1人当たり月額59ドル。
同社によると、過去6カ月間にわたって実施したMicrosoft Early Access Programでは、顧客500社以上、パートナー200社以上が新サービスを利用したという。
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