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P&Gらが実践するBusiness Network、これこそ競争優位の源泉SAPPHIRE 08 Orlando Report(2/2 ページ)

SAPの年次カンファレンス、「SAPPHIRE 08 Orlando」には、成功企業に学ぼうと多くの顧客が足を運んでいる。アポテカ共同CEOの基調講演では、Business Networkを構築することの重要性や、SAPソリューションによってその取り組みに成功した企業が紹介された。

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SAPもエコシステムでイノベーション

 SAP自身も、Business Networkによってパートナーの力をフルに活用できるエコシステムを形成し、他社が模倣できない強力なソリューションを提供している。


プレスQ&Aに出席したRIMのバルシリー氏

 ヘニング・カガーマンCEOの基調講演で披露されたBlackBerryのCRMソリューションが良い例だろう。営業マンが外出先からSAP CRMの顧客情報にアクセスできるだけでなく、商談の進み具合をシステムに入力することもできる。SAPは、Research in Motionと協力し、ユーザーが望むコンピューティングの活用スタイルを模索している。

 基調講演後のプレスQ&Aセッションには、Research in Motionの共同CEOを務めるジム・バルシリー氏も出席し、「モバイル端末にとって、CRMはメッセージングに次ぐ汎用アプリケーションとなるだろう。BlackBerryとSAPのソリューションは、顧客との関係をより緊密に変えてくれる」とバルシリー氏は話した。


     Coca-Cola EnterprisesのセザーCIO

 アポテカ氏の基調講演でも、Cisco SystemsのVoIP技術とDatria Systemsの音声技術を組み合わせ、サプライチェーンの精度を高めた例として、Coca-Cola Enterprisesが紹介され、イサット・セザーCIOがステージに招き上げられた。

 コカ・コーラのボトラーとディストリビューターである同社は、SAP ERPと音声による受注や出庫指示が可能なDatriaのソリューションを組み合わせ、受注時の人的なエラーを減らすとともに、出庫もスムーズに行えるようになったという。

 「われわれにとっても、Business Networkは、真の競争優位性をもたらしてくれる」とアポテカ氏は話す。

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