システム運用をサイエンスへ昇華する。それがTivoliの答えだ:IBM Pulse 2008 Executive Interview(2/2 ページ)
約4500名の参加者を集め、盛況のうちに終幕したTivoliの年次カンファレンス「IBM Pulse 2008」。Tivoliゼネラルマネジャーのアル・ゾラ氏は、「テクノロジーおよびハードウェア、ソフトウェアの融合を紹介し、ユーザー間でベストプラクティスを共有できたことが成果だ」と話す。
社内でもTivoliを運用し製品にフィードバックしている
――IBMソフトウェアブランドの中でTivoliの占める地位はどの程度か。
ゾラ 市場において、過去3年間にわたり2桁成長を示しており、非常に重要なブランドだと認識しています。
――その成長を阻害する要因があるとしたら?
ゾラ あえて挙げるならば、IBM社内での連携でしょうか。特にテクノロジーグループとの連携をより強固なものにできれば、これまで経験した以上の成長を遂げられると考えています。
――買収によるMaximoの統合効果はどう評価しているか。
ゾラ 非常に成功した買収でした。例えばサービスデスクという分野において、ユーザーからはモダンなサービスデスクエンジンが必要だ、と要望されていましたが、それに応えることが可能となりました。
ウィーク わたしが所属するコンサルティング部門の視点から、サービスデスクについて補足します。実際には、ユーザーが自らサービスデスクを導入し運用したいのか、サービスデスク業務をアウトソースしたいのか、アウトソースするとしたらどこまでをIBMに任せたいのかというように、多様なニーズが存在します。しかしMaximoがポートフォリオに加わったことで、どのようなレベルのニーズにも応えられるようになりました。
――IBM社内においてサービスマネジメントはうまくいっているのか。
ゾラ 完璧な美しさを誇る桜の花が存在しないように、社内のサービスマネジメントも完全とは言い難いですね。しかし、我々自身がTivoliのサービスマネジメントプラットフォームを活用することで、問題点を洗い出し、日々改善を続けています。
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