調査会社の米Gartnerは6月6日、世界のスマートフォン市場に関する統計を発表した。第1四半期の販売台数は3220万台で、前年同期を29.3%上回った。
特に大きく伸びたのは、北米とEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域。北米での販売台数は前年同期比106.2%増の730万台、EMEA地域は同38.7%増の1170万台だった。
ベンダー別では、Nokiaが前年同期を25%上回る台数を売り上げ、シェア45%で首位を維持。2位は「BlackBerry」のResearch in Motion(RIM)で、シェアは13.4%だった。3位には、同四半期中に172万台の「iPhone」を販売したAppleがランクイン。シェア5.3%を獲得した。以下、シャープと富士通が、いずれもシェア4.1%で続いている。
米国でのベンダー別ランキングでは、RIMがシェア42%でトップ。2位がAppleで、シェアは20%に達した。米国スマートフォン市場の今後についてGartnerは、広告やマーケティングの効果に加え、より多くの機種が「大衆市場価格」に落ち着くにつれて「経済動向への懸念にもかかわらず、市場は拡大を続ける」と予測している。
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