あらゆるユーザーに寄り添う機能――『Cognos 8』が活躍する利用シーン:BI特集(2/2 ページ)
いわゆる社内情報の利用の仕方は、責任範囲によってそれぞれ違ってくる。経営層から現場ユーザーまで、それぞれが利用したい機能を把握することが導入のポイントとなりそうだ。
ユーザーの業務とのマッチングが大切
例えば経営層であれば、細かい情報は不要で、要約された情報だけでいいというニーズがあり、ダッシュボードやブリーフ・ブック(セグメント別の営業成績、次期見通しなど経営情報を様々な切り口でまとめた報告書)の提供が重要になる。
一方、部門のマネジャーには精度の高い予実管理が求められるが、案外、現在の自分の実績を正確に把握していないというユーザーも多い。そこを見せるためには、いわゆるスコアカードで、会社や部門の目標に合わせてパフォーマンスをモニタリングすることが有効だ。
さらに現場でたまにしかBIを使わないというカジュアルなユーザーであれば、まさにオンデマンドで、欲しいと思ったときにすぐにたどり着けるようなサーチ機能の提供が鍵になる。コグノス製品でいえば、『Cognos 8 Go! Search』で、サーバに保存されたリポートやダッシュボード、分析、業績評価指標などのコンテンツを全文検索するインタフェースを提供している。例えばある商品についての情報が欲しいときには、商品名で検索すると、その商品名がリポートの名前に入ったものはもちろん、リポートを開いて初めて見えるコンテンツに商品名が含まれるリポートも見つけ出せる。
また、部門ごとの切り口にも対応が必要だ。例えば経理財務部門には、ファイナンシャル・パフォーマンス・マネジメント(FPM)の視点からプランニングのソフトウェアの提供を始めたが、実績を見て、必要であればプランを修正することもCognos 8の1つの環境の中でできるように進化させている。
このように個々のユーザーにマッチした形で、使いやすい手段を提供していくことによって、ユーザーはIODの価値を本当に実感することになるのだろう。
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