NEC、ネットワークで環境対策と業務効率化を推進:Interop Tokyo 2008
Interop Tokyo 2008に出展するNECは、グリーンITを推進するサーバ製品群ネットワーク機器、社員の業務効率を高める新製品を披露している。
NECグループは、6月11日に開幕したInterop Tokyo 2008で環境対応を強化したサーバ製品群やネットワークシステム、企業の生産性向上を図る新製品を紹介した。
データセンター向けサーバ製品シリーズの「Express5800/i」は、クアッドコアまたはデュアルコアのIntel Xeonプロセッサを採用しつつ、従来製品に比べて低消費電力化を図り、待機時では最大で40%の削減を実現。フル稼働時でも平均60ワットの削減を図るなど、処理性能を向上させつつ、環境対応を強化している。
ルータおよびスイッチ製品では、小規模向けLANスイッチの「UNIVARGE QXシリーズ」に省エネモードを搭載。通信状態を表示するLEDランプの点灯をオフにして稼働時の消費電力を抑制する機能で、消費電力を15%程度削減できるという。ギガビット対応の「UNIVARGE IP8800シリーズ」では、従来モデルに比べて40%程度の省電力設計を実現し、モジュール単位やポート単位で電源オン/オフできるきめ細かい電源設定機能を搭載した。
クライアント製品関連は、リモート接続時におけるパフォーマンスの向上を図る新製品や情報漏えい対策製品を出品。リモートアクセスソリューションの「UNIVERGE Secure Branch」では、WAN高速化機能をクライアントPCで実現した「WAN Booster Mobile」を参考展示した。WAN Booster Mobileは、データのキャッシュや差分転送、圧縮、プロトコルの最適化といったWAN高速化アプライアンスの機能をPCで実現し、「外出先などのさまざま社外環境からリモートアクセスした場合でも業務におけるパフォーマンスを向上させる」という。ブースのデモ展示では5Mバイトのファイルをダウンロードした場合でも約20倍の高速化が図られていた。
情報漏えい対策製品の「SecureRedirector」は、PCで作成したドキュメントなどのデータをNASへ保存する機能を搭載する。データはPCのHDDに一切保存されないため、PCが紛失、盗難した場合でも情報漏えいのリスクを低減できる。保存処理は自動的に行われるため、ユーザーが意識することなく、通常の操作でデータが保護される仕組みとなっている。同社では法人向けPC「Mate」や「VersaPro」に組み合わせてセキュリティソリューションの1つとして展開していくという。
関連記事
- NEC、NGNと接続するサービス基盤ソフトウェアを拡充
NECは、NGNとアプリケーションを連携するためのゲートウェイ機能や位置情報サービスと連携するためのサービス基盤ソフトウェアを新発売した。 - NEC、無停止型サーバにクアッドコア インテル Xeonモデルを発売
NECはフォールトトレラントサーバ製品にクアッドコアのインテル Xeonプロセッサ搭載モデルを発売した。 - NEC、データセンター向け2Wayラックサーバを発売
従来機と比べて最大40%の省電力化ができ、処理性能は約2.7倍に。NECはデータセンター向け2Wayラックサーバを発売した。 - NECが中小向けUNIVERGEサーバの新製品
NECとNECインフロンティアは、UNIVERGEサーバの新製品となる中規模向け「SV8500」と小規模向け「SV8300」を発売する。 - 消費電力50%オフ、NECがエコ機能付きL2スイッチを発売
NECは、省電力機能を搭載したL2スイッチの新製品「UNIVERGE QX S-600」シリーズを発売した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.