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Subversion 1.5がリリース
ソースコードのバージョン管理ツールとして人気を集める「Subversion」の最新版がリリースされた。Merge trackingなどユーザーが待ち焦がれていた機能が実装されている。
CollabNetはバージョン管理ツール「Subversion」の最新版となる1.5.0をリリースした。ソースコードおよびバイナリが公式サイトで提供されている。
過去のバージョンとは下位互換性を保ちつつ、バグフィックスと多くの新機能が追加されているが、中でもマージ管理機能であるMerge trackingが実装されたことが注目される。ブランチから、もしくはブランチへのマージを行うに当たって、どのリビジョンをマージしたかをトラッキングできるため、マージ済みの修正を再度適用するなどのエラーを防止できるようになる。Merge trackingにかんする情報はsvn:mergeinfoというプロパティで管理されており、これを解析して指定したブランチからマージされた修正とマージされていない修正を表示する「svn mergeinfo」コマンドも用意されている。
このほか、チェックアウト時に取り出すディレクトリの深さを指定できる「Sparse Checkout」などが追加されているが、Merge trackingも含め1.5で実装された新機能については、サーバ/クライアント、そしてリポジトリが1.5になっていないと利用できないものがあるので注意が必要だ。なお、新機能の一覧などはこちらで確認できる。
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