エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム(NTT-BP)と東海旅客鉄道(JR東海)は6月27日、東海道新幹線の車内インターネット接続サービスで提携すると発表した。
提携では、東海道新幹線のN700系の車内で利用できる無線LANサービスの実現に向け、技術およびサービス内容について両社で検討を進める。サービス開始の目標時期は2009年3月で、東京〜新大阪間で提供する予定。
車内に設置する無線LANアクセスポイントから、JR東海が新幹線沿い敷設する漏えい同軸ケーブルなどを経由してNTT-BPのネットワークに接続する。エンドユーザー向けサービスは、インターネットサービスプロバイダーが運営する。通信速度は地上設備から列車設備方向が最大2Mbps程度、列車側から地上設備方向が同1Mbps程度になる。
JR東海は併せて、東京駅や名古屋駅など現在6駅で提供中の無線LANサービスを東海道新幹線の全駅に拡大する。具体的なサービス開始時期は駅ごとに異なるという。
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