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アバターの由来――古代インドの神様は10のアバターを使い分けた今日から使えるITトリビア(2/4 ページ)

オンラインコミュニケーションに欠かせないアバター。インターネットサービスのユーザーの多くがアバターを持ったことがあるはず。意外なことに由来はインドの神話までさかのぼれるのだ。

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現在のアバター設定に近いのはハビタットか

 この神話に基づくアヴァターラを引用し、コンピュータの世界で「アバター」という言葉を最初に使ったのは、1985年に発表されたアクションアドベンチャーゲームウルティマIV(Wikipediaへのリンク)だと言われている。このゲームでは、主人公が徳の化身「アバタール」になることを目的としているが、日本語訳でアバタールとされたのが、英語で同じスペルのアバターだった。


ウルティマの開発者、リチャード・ギャリオット氏(flickrより)。ロード・ブリティッシュとしてゲーム中にも登場した。

 ただし、ウルティマの設定におけるアバタールは、現在のアバターのような利用者の代役となるキャラクターとはニュアンスが異なっている。利用者の役目を果たすアバターは、1986年にβテストを開始したルーカスフィルムのオンラインロールプレイングゲーム「ハビタット」が最初だと言われている。ハビタットは、日本でも1990年に富士通がパソコン通信「ニフティサーブ」上でサービスを始めた。ただし、このときはアバターという言葉は使われていない。

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