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IBMのNehalem搭載スーパーコンピュータをトロント大学が購入
IntelのNehalemプロセッサを搭載するIBM初のスーパーコンピュータとなる予定で、性能は360テラFLOPSを目指す。
米IBMは8月14日、カナダのトロント大学が同社のスーパーコンピュータを採用したと発表した。航空宇宙、天体物理学、生命情報工学などの研究プロジェクトで利用する。
このスーパーコンピュータは、x86ベースのサーバシステムiDataPlexとPOWER6クラスタのハイブリッドで構成され、360テラFLOPS(テラFLOPS:1秒間に1兆回の浮動小数点演算処理)の処理能力、5ペタバイトのストレージ容量になる予定。IBMのiDataPlexを採用するシステムとしては最大規模になる見込みで、POWER6クラスタとx86ベースのクラスタを含む4000以上のサーバで構成される。またIntelの次世代プロセッサNehalem(コードネーム)を搭載する初のIBM製スーパーコンピュータになる予定だ。
IBMは、このスーパーコンピュータは世界最速コンピュータのトップ20に入ると予想している。
システムの設置はこの秋に開始され、2009年夏までに正式運用を開始する見込み。
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