連載
xcopy(copy)――ファイルおよびフォルダのコピー:スーパーユーザーのためのWindowsコマンド再入門
GUI全盛の時代にあっても、コマンドラインが利用できれば便利な場面が多いのも事実だ。本連載では、スーパーユーザーを目指すあなたのためにWindowsのコマンドラインを1つずつ解説していく。今回はxcopyだ。
xcopy(copy)――ファイルおよびフォルダのコピー
UNIX/Linuxでは「cp」
コマンドプロンプトでファイルをコピーするには、copyもしくはxcopyを利用する。xcopyはフォルダごとのコピーやタイムスタンプの違いによるコピーファイルの選別ができ、より高機能なのであえてcopyを利用する意味はない。ちなみにcopyは内部コマンド*、xcopyは外部コマンドである。
オプション | 使用例 | 詳細 |
---|---|---|
送り側(必須) 受け側 | xcopy a:\sample.doc c:\ | 送り側にはファイル名、フォルダ名、ドライブ名が指定可能。ファイル名にはワイルドカード(「*」、「?」)も利用できる。受け側を省略した場合には、現在のフォルダにコピーされる |
/s | xcopy a:\ d:\fd1 /s | サブフォルダを含めてコピーする。ただし、空のフォルダはコピーされない。空のフォルダも含めたい場合は「/e」オプションを併用する |
/e | xcopy a:\ d:\fd1 /s /e | 空のフォルダも含めてコピー |
/h | xcopy a:\ d:\fd1 /s /e /h | 隠しファイルも含めてコピー |
/d:mm-dd-yy | xcopy c:\ d:\ /s /d:2-9-2008 | 指定した日付以降のタイムスタンプのファイルをコピー |
/m | xcopy c:\ d:\ /m | アーカイブ属性※のファイルやフォルダのみをコピーし、アーカイブ属性を解除する |
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このページで出てきた専門用語
内部コマンド
シェルであるcommand.comもしくはcmd.exeにて定義されているのが内部コマンド。独立したプログラムとして主に%windidir%system32※に配置されされているコマンドラインツールを外部コマンドと呼ぶ。
%windir%system32
%windir%はWindowsのシステムフォルダの意味。C:\Windowsなど。
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