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Google、Java 5対応のAjaxアプリ開発ツール「GWT 1.5」をリリース
Google Web Toolkitの正式版リリースから1年。初めてのアップデートになる1.5が登場した。
米Googleは8月28日、JavaでAjaxアプリケーションを作成するためのソフト開発ツールの新バージョン「GWT(Google Web Toolkit) 1.5」をリリースした。Google Codeのサイトからダウンロードできる。
GWT 1.5は新たにJava 5をサポート。Java 5が持つGenerics機能により、クライアントサイドのJavaソースの型の安全性が確保できるようになった。for-eachループ、オートボクシング、静的インポート、列挙型などのJava 5の機能が使えるため、ソースコードの簡素化も可能になった。またStringBuilder、TreeMap、LinkedHashMapなどのJREエミュレーションクラスが追加されている。
パフォーマンスも改善されており、GoogleによればTreeウィジェットの社内実験で、IE 7で5倍、IE 6で10倍の高速化が実現しているという。
また開発者にGWTの機能を紹介するサンプル集として、従来のKitchenSinkに代わり「Showcase」が登場。チェックボックスやボタン、メニューなどの例がソースコードとCSSのスタイルとともに紹介されている。
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