仮想化システムの対応を強化、シマンテックがバックアップ製品を発表
シマンテックは、VMwareやマイクロソフトのHyper-Vに対応したバックアップ製品「Backup Exec」などの最新版を発売した。
シマンテックは10月7日、バックアップ製品の最新版となる「Backup Exec 12.5」および「Backup Exec System Recovery 8.5(BESR)」を発表した。VMwareやマイクロソフトなどの仮想化システムへの対応を強化している。
新製品は、VMwareのESX 3.5やMicrosoftのHyper-V、CitrixのXenServer 4.1(BESR 8.5のみ)の仮想化環境のほか、Windows Server 2008およびSmall Business Server 2008、Essential Server 2008などをサポートした。
Backup Exec 12.5では、エージェントソフトウェアとしてVMware用の「VMware Virtual Infrastructure Agent」とMicrosoft用の「Microsoft Virtual Servers Agent」を用意する。エージェントソフトウェアを利用することで、コンソール画面上からドリルダウンで設定ができる。ホストOS単位のライセンスを導入し、WindowsおよびLinuxのゲストマシンを無制限にサポートするという。独自技術の「Granular Recovery Technology」を採用し、ファイルおよびフォルダ単位でのバックアップが可能になった。
このほか、Backup Exec 12.5ではLinuxサーバ向けの「Linux Servers Remote Media Agent」が用意され、Backup Execのメディアサーバから遠隔にあるLinuxサーバのバックアップができるようになった。NDMP(Network Data Management Protocol)もサポートし、NDMP対応のNAS機器のバックアップが行えるようになった。
BESR 8.5では、物理システムから仮想システムへの変換作業をスケジュール化できるようになり、バックアップ操作の手間が軽減されるようになったほか、起動不能なシステムでもバックアップができる「コールドイメージング機能」を新たに採用した。国内専用製品として、小規模企業ユーザー向けに基本機能に特化した「Basic Edition」を新たに発売するという。
Backup Exec 12.5およびBESR 8.5は同日から発売し、BESR 8.5 Basic Editionを11月に、Backup Exec Infrastructure Manager 12.5を2009年上半期に発売する。価格は、Backup Exec 12.5が15万4200円(Windows Servers版の場合)、BESR 8.5のServer Editionが15万6000円、同Basic Editionが9万9000円となっている。
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