「スパイウェア対策で賞を獲得しました」――偽のセキュリティ対策製品がインターネット上に出回っている問題で、早くも「2010年版」をうたう製品が登場した。セキュリティ企業の米Sunbelt Softwareがブログで伝えている。
見つかった偽セキュリティ製品「Antivirus 2010」は、ユーザーのマシンに感染すると「Internet Explorerに問題があります」「ウイルスが発見されました」などの警告メッセージをユーザーに通知する。
さらには、WindowsのSecurity Centerを装った画面を表示したり、ブルースクリーンを表示したりすることでPC利用者を困惑させ、「駆除するためにはセキュリティ製品が必要だ」とのメッセージを発して製品を購入するように仕向けている。Antivirusを名乗る偽ソフトは2009年版が出回ったばかり。過去には2008年版も見つかっている。
Sunbeltは「最新版を名乗っているが、ユーザーを騙す手口は古いままだ」として、ユーザーに注意を呼びかけている。
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