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KDDI、auショップなどに2万台の指静脈認証装置を導入
KDDIは、au携帯電話の顧客管理システムを利用する主要販売店に2万台の指静脈認証装置を導入した。不正アクセスによる情報漏えいを抑止する。
KDDIは、auショップなどKDDIの携帯電話商品を扱う主要販売店に2万台の指静脈認証装置を導入した。auの顧客情報を管理するシステムのログイン認証として利用する。装置を提供した日立製作所が11月7日に発表した。
指静脈認証装置を導入するのは、携帯電話販売代理店が運営する全国のauショップと、トヨタ自動車ディーラーが運営する「PiPit」、大手家電量販店など。利用規模は約4万人で、日立が提供するケースでは国内最大になる。顧客管理システムへのログイン認証に指静脈を用いることで、スタッフ認証の正確性が高まり、店頭で接客しながら顧客情報を適切に扱えるようになった。なりすましなどによる不正アクセスの抑止にもつながるという。
採用理由について日立は、機器が小型で設置しやすく操作が容易なこと、認証精度の高さなどが決め手になったと説明している。導入するKDDIは「具体的なコメントは控えるが、われわれを含めて企業が情報セキュリティ対策を強化するのは当然のこと」(広報部)と話している。
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