セキュリティルールは大切だが、便利さを優先――Webやメールを使う社員の実態:クリアスウィフト調べ
クリアスウィフトが実施した調査では、セキュリティルールを認識しつつも、サービスの利便性を重視する社員の実態が分かった。
クリアスウィフトは11月12日、50人以上が所属する国内企業の社員1030人を対象に実施したセキュリティ実態調査の結果を発表した。社内ルールの重要性を認識しつつも、制限されたサービスを利用したがる傾向が分かった。
企業がセキュリティルールで禁止しているサービスでは、「業務に関係しないサイトへのアクセス」(54%)が最多で、以下、「業務情報の書き込みやアップロード」(35%)、「個人情報の送付」(33%)、「Webメール」(26%)だった。職場での電子メールやWeb利用で問題視しているのは、「ウイルス感染」(98%)、「情報漏えい」(97%)、「フィッシング詐欺」(96%)だった。
利用経験があるのは、「Webメール」(69%)、「掲示板(50%)、「ブログ」(41%)、「オンラインショッピング」(39%)、「ファイル転送サービス」(36%)。また、情報漏えいにつながる可能性のある利用形態では、「電子メールの私的利用」(64%)、「職場でのオンラインショッピング」(39%)、「業務内容を個人アドレスあてに送る」(37%)、「個人情報の送付」(18%)だった。
回答者の意見では、「Webメールは欠かせない」「仕事のデータを個人アドレスへ送るのは便利」「休憩時間の自由にWebサイトを利用したい」「大容量データの転送サービスは便利」「ブログや掲示板は広告効果がある」といったものだった。
経験した電子メール関連の事故では、「あて先間違いの電子メールを受信した」(47%)、「添付ファイルのパスワード設定や暗号化を忘れた」(22%)、「あて先を間違えて送信した」(20%)となった。
同社では、「有効性の高いルールの設定とルールに従って安全にサービスを利用できるようにする対策を導入すべきだ」とコメントしている。
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