ニュース
AVG、誤認識問題で被害者にライセンスを無償提供:1年間のライセンスを
AVGは影響を受けたユーザーを対象に「AVG 8.0」のライセンスを1年間無償提供するなどの保障措置を発表した。
ウイルス対策ソフトウェア「AVG」でWindowsのシステムファイルをマルウェアと誤認識して削除してしまう問題で、製造元のAVG Technologiesは11月13日、影響を受けた全ユーザーに商用版のライセンスを無償提供すると発表した。
この問題は、一部のAVG製品がWindows XPのシステムファイル「user32.dll」を誤ってマルウェアと認識してまうもので、OSが起動できなくなるトラブルが起きていた。
AVGは影響を受けたユーザーへの補償措置として、有料版「AVG 7.5」のユーザーには「AVG 8.0」の1年間のライセンスを無償提供し、有料版「AVG 8.0」を使っている場合はライセンス期間を1年間無料で延長する。また、無料版AVGのユーザーには「AVG Anti-Virus 8.0」のライセンスを1年間無償提供する。
同社は11月24日から影響を受けたユーザーに連絡を取り、ライセンス取得・延長方法について説明する予定。なお、AVG日本語版の公式サイトによれば、11月12日現在、日本語版ではこの問題が起きたという報告がないという。
関連記事
- AVGがシステムファイルをウイルス扱いするトラブル
AVG 8.0がWindows XPのシステムファイル「user32.dll」を誤ってマルウェアと認識し、隔離・削除してしまう問題が起きた。 - セキュリティソフトのAVGがアップデートを公開
脆弱性を悪用されると攻撃者がシステムをクラッシュさせることが可能になる。 - ヴァスダックがウイルス対策ソフト「AVGシリーズ」を国内提供、個人には無償で
ヴァスダックエンジニアリングは、チェコのセキュリティ企業Grisoftが開発したウイルス対策ソフト「AVGシリーズ」の国内提供を開始した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.